2024年、技能実習生を雇用する事業場。
DEEP DIVE 07 / LABOUR & REFORM
技能実習・育成就労・労働条件
人手不足を外国人の低賃金労働で埋める構造を避けるため、監督指導の実績、賃金、転籍、送出費用、制度改革を検証します。
事実と提案を分離します。「公的資料から確認できること」は日本国の公的資料に基づき、「アステリオン3の検討案」は資料を踏まえた政策上の選択肢として明記します。最終確認日:2026年9月15日。
監督した事業場のうち9,619事業場。全事業場率ではない。
技能実習に代わる制度。
01
監督指導結果を正確に読む
厚生労働省は2024年、技能実習生を雇用する13,148事業場に監督指導を行い、9,619事業場(73.2%)で労働基準関係法令違反を認めました。主な違反は機械等の安全基準22.8%、健康診断後の医師等からの意見聴取15.7%、割増賃金15.6%です。重大・悪質な26件が送検されました。
02
73.2%の意味
この割合は「監督指導した事業場」の違反率です。監督対象は申告や情報等を踏まえて選ばれるため、技能実習生を雇用する全事業場の73.2%が違反している、と一般化することはできません。ただし、監督対象で多数の違反が確認された事実は、保護と監督の必要性を示します。
03
賃金の実態
厚生労働省の2024年外国人雇用実態調査では、一般労働者の所定内給与額は外国人全体274.9千円、特定技能250.3千円、技能実習210.0千円でした。属性、産業、年齢、勤続年数が異なるため単純な差別の証明ではありませんが、制度別の待遇を追跡する基礎になります。
04
育成就労への移行
育成就労制度は2024年6月に成立した改正法に基づき、2027年4月1日の施行が予定されています。目的を人材育成と人材確保に改め、特定技能への接続や転籍の仕組みを整えます。制度名の変更だけでなく、送出費用、転籍、監理・支援機関、賃金、権利救済の運用が重要です。
ASTERION 3 / POLICY OPTIONS
アステリオン3の検討案
- 監督対象数と全受入れ事業場数を併記する
- 同等業務の日本人との賃金・労働時間を比較公開する
- 送出費用・借金・住居控除を本人が確認できる形にする
- 悪質企業・機関を排除し転籍と相談を実効化する
- 賃上げ・省力化を行った業種だけ不足分の受入れを認める
EVALUATION
継続して確認する指標
- 01賃金・残業・労災・失踪
- 02監督指導と送検の内容
- 03転籍の申出と成立
- 04送出費用・手数料・借金
- 05育成就労から特定技能への移行
OFFICIAL SOURCES

